とにかく痛いです。
劇場で観ていたら、わりと目をそらすところが多い可能性もあるな。
痛いの、弱いんで。。。。
でも、普通の暴力シーンとしての描写だったら耐えられないが、
何故か、なんだか、“厳か(おごそか)”なのが不思議だ~。
パッション
製作・監督・共同脚本:メル・ギブソン
出演:ジム・カヴィーゼル/モニカ・ベルッチ/マヤ・モルゲンステルン/マッティア・スブラジア/ホリスト・ナーモヴ・ショポヴ/クラウディア・ジェリーニ/ルカ・リオネッロ/ロザリンダ・チェレンターノ他
東宝/2004-12-23
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★★★★
メル・ギブソンは、どうしてこの映画を撮りたかったのか、と考えたけど
判らないので止めました。
どっかに書いてありそうだけど、ま、相当時間はかかったんだろうね。
あたしが言えるのは、この作品を観るに当たって、
聖書の内容を少しでも知っている人と、全く知らない人では、
受ける印象が違うだろうという当たり前のことぐらい。(苦笑)
史実、つまり、聖書の内容に沿って、できる限り(できる限り、ね)忠実に、
キリストが捕らえられてから処刑されるまでの1日にも満たない時間を
映画にしているようだけど、当然、その時間軸には、映画としての演出として
回想、つまりは、イエス・キリストが行った教えなどが畳み込まれて描かれる。
これは、非常に胸をつく。
この教えがね、捕らえ方も解釈も人それぞれだと思うけどね。
実に意外でしょうが、あたしは6年間カトリックの学校に通い、
毎日聖書を読み、週に一度礼拝し、毎食前食後に祈りを行ってきた。
信者ではない。洗礼を受けたいと思ったけれど、ちょっと事情でできなかった。
そういうあたしなので、若干カトリックに対して思い入れがある。
だからかもしれないけど、改めて、キリストはすげーな、と単純に思ってしまう。
ルカによる福音書に出てくるキリストが赦した“罪深い女”というのが、
モニカ・ベルッチが演じたマグダラのマリアなのだが、彼女は巧かった。
もちろん、母親のマリアも大変良かった。
この2人のマリアとイエスの姿は、本当に涙を誘う。結構泣いた。
なので、痛いけど、不思議に厳かな演出と芝居のせいで、
きちんと観ることができるから、観ても大丈夫だと思います。
主役のジム・カヴィーゼルも上手ですが、中盤からは、顔では判別できません。(苦笑)
一番ラストが、orz…
