手紙 スタンダード版
監督:生野慈朗/原作:東野圭吾
出演:山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカ、吹石一恵、尾上寛之、吹越満、風間杜夫、杉浦直樹ほか
日活/2007-04-27
おすすめ平均
Amazonで詳しく見る by G-Tools
久しぶりにすごい[泣かせる]日本映画を観たよ。
[泣き過ぎて]しんどいけど、もう1度観たい映画だったよ。
とにかく号泣したよ、今、思い出しても泣けちゃうよ。
だいたい、音楽にオフコースはズルい。
それだけでウチらの世代は泣けるのだ。(お前だけだろ?)
オフコースには「3大泣ける曲」がある。
“時に愛は”“Yes-No”“言葉にできない”
この3曲だ。この中の1曲を使うとは、ズルすぎる。
あ、まぁ、小田さんが泣いた“YES-YES-YES”を選ぶ人もいるかな。
それはさておき、あたしは日本映画はあまり見ない。
特にこのテは趣味じゃない。
でも予告を観ていてオフコースがすごく気になったし、
うちの母親が好きそうだったし、山田くんと玉山くんは大好きだし、
という理由で観ることにしたのだが
あまりにすごくて、本を読んでみようかと思いましたよ。
こういう映画は、ハリウッド映画を観た後のように
いろいろ語ろうとしてはいけない。
若い出演者の演技がどうとか、セリフがどうとか、
進み方がどうとか、そんなこと言っちゃいけない、
そんなのは小さいことだ、、、、などと言えるほど、
この作品の中盤からラストはすごい。
何がすごいって、どうして泣けるって、そんなの言葉にできないよ。
早くタオル持って、とりあえず、観て来てチョーダイ。
★★★★
「手紙」は1種類ではない。
いろいろな「手紙」がこの作品には出てきて、いろいろな役割を担う。
そして、沢尻エリカ演じるヒロイン由美子の
“手紙って命みたいに大事なとき、あんねんで”
という言葉が、ああ、本当にそうなのだな、と思いたくないけど思ってしまう。
幼い頃に両親を失くし、弟(山田孝之)の学費のために殺人を犯し服役する
兄(玉山鉄二)と、そのためにひと目を避けるように必死で生きる弟。
弟に、彼の恋人の富豪の父(風間壮夫)や、彼の勤務先の偉いさん(杉浦直樹)や、
彼の兄が殺してしまった富豪の夫人の息子(吹越満)が、
それぞれ、実にいいことを言います。
キミのせいじゃないのは判っている、
キミは悪くない、
キミを憎いわけじゃない、
と言います。
でも、キミの兄貴は殺人犯だ、と。
それを目の前に叩きつけられて、自分だったらどうよ、と
考えてもしかたがないし、答えを出しても仕方がないようなそんなことを
情けなくも、ぼろぼろと涙をこぼしながら考えてしまい、
ここに出てくる誰の気持ちもわかりたくないよ、と思ってしまいます。
主人公は、そんな境遇の中で、もちろんカンタンに強く生きたりできないけれど、
それでも、支えてくれたり、気付かせてくれたりする出会いを経て、
やがて、結局は、自分の家族と自分の幸せのために、
塀の中の兄と決別することにして、最後の手紙を書きます。
“兄貴、ごめん。オレ、兄貴を捨てる。”
ここからラストまではほんの数分だったと思うのですが、
そこが素晴らしい。
この最後の手紙で、兄は自分が手紙を書いたり求めたりしたことを
間違っていたといい、自分が殺してしまった人の遺族へ書き続けていた手紙に
弟からの手紙の話を書き、詫びて、これを最後にします、といいます。
“私は償ってなどいなかった。手紙など出すべきではなかった。”
それが、たまたま、ようやく遺族の元へやってきた弟に、
彼はその兄の手紙を見せます。
“直貴さんと言いましたね。これでもう、終りにしましょう。”
弟は当然、号泣します。事件から6年後のことでした。
そして迎えるラスト、
ひたすら玉山鉄二の仕草と表情で、また号泣ですよ。
おかげで、今も思い出しても泣けるし、
もちろん、オフコース、引っ張り出して聴いています。(・・ばか?)
※同じように、泣いたとおっしゃるブログさんにTBしました。
★MEMO★今年中に観たい作品★MEMO★
[現在の劇場未鑑賞積残し作品↓]
■ホテル・ルワンダ
■ゆれる
■ユナイテッド93
■X-MEN:ファイナル ディシジョン
■レディ・イン・ザ・ウォーター
■カポーティ
■ワールド・トレード・センター
■16ブロック
■ブラック・ダリア
■サンキュー・スモーキング
■地下鉄(メトロ)に乗って
■父親からの星条旗
■手紙
■7月24日通りのクリスマス
[これから公開する作品↓]
■プラダを着た悪魔
■トゥモロー・ワールド
■硫黄島からの手紙
■犬神家の一族


やじさん さま
こんにちは!来訪&コメントありがとうございました!
そうですね、やはり映画って
鑑賞前に原作本を読むと読まないとでは
そうとう違うでしょうね。
あたしは9割ぐらい、読まずに鑑賞する方なんですよ。
で、その後に原作を読むかというと、これもまず読まない。(苦笑)
でも、この「手紙」は、なんと今、原作を読んでいます。
そのくらい、好きな作品になっています。(笑)
いいねいいね
こんにちは!
自分はちょっと違う意見でした。
多分、原作のイメージがあったからだと思います。
でもラストのおにいさんの涙と小田和正にはグッときました!
あと沢尻エリカもかわいかった♪
いいねいいね
ozy- さま。
わざわざ来てくださって、有難うございます!
あたしも、首まで涙を垂らしました。
しかも、さまざまなシーンで。(苦笑)
あまり日本の映画は観ないのですが、ここまで泣けると、
なんとなく清清しい気分になりますね。
ところで、ライブだったんですね。
気づきませんでした。
多分、劇場かどうかはわかりませんが、
この作品は必ず再度観ると思いますので
その時には、楽しみにして観ます。
またそちらにも伺います。
いいねいいね
shizukaさん、はじめまして。
映画『手紙』で首筋まで涙をたらしたozy-と申します。
こちらの記事ではリンクをはって頂きまして、ありがとうございます。
小田さんの「言葉にできない」はライブバージョンなんですよね。
演奏が終わった後のお客さんの拍手も収録されているのですが、
今回の映画でもそのままのカタチで流れていましたね。
スクリーンに向かって、ホント拍手したかったです。
いいねいいね
オレノアニキ
映画『手紙』/ショージ(生野慈朗監督)への手紙
いいねいいね