私の中のあなた [DVD]
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン、ジェイソン・パトリック、ソフィア・ヴァジリーヴァ、エヴァン・エリングソン、ジョーン・キューザック、ヘザー・ウォールクィスト、デヴィッド・ソーントン、トーマス・デッカーほか
Happinet(SB)(D)/2010-02-19
Amazonで詳しく見る by G-ToolsJUGEMテーマ:洋画
2011.04.02 / WOWOWの録画…ずっと前の。
★★★★☆
今さら、なんですが、録画してあった円盤の中に見つけたので、ゆるゆると観てみた。
これって、この事象って、有り、ですよね。わかる。
なんというか「社会的に云々・・」みたいなところには触れなくてもレビューはできるので、触れないで行く。作品として非常に骨太で気に入りました。
知っている役者と知っている監督、まずは安心感を持ってしまう単細胞な私。
監督のニック・カサヴェテスのお父さんとお母さんの「グロリア」という映画は名作です。
キャメロン・ディアスはやっぱりいいね。
彼女は元弁護士で3人の子供の母親。とにかく娘の病気を治すことに必死。何でもかんでもとにかく強い母親で女性。
彼女の長女ケイトは白血病で10数年も闘病し、死の淵をさまよっている。霊能者アディソン・デュポアの長女アリエルちゃん役のソフィア・ヴァジリーヴァが演じています。ブロンドを剃ってほとんどをスキンヘッドで演じます。なんというか、上手。そんな病気に侵されながらも少女らしい夢を持ち、家族を思い、同じ病気のテイラーと哀しくも素晴らしい恋もします。
ちなみにこのテイラーくんを演じるのは「サラ・コナー クロニクルズ」でジョンを演じるトーマス・デッカー。スキンヘッドで間違いなくイケメンでした。
そして彼女の病気を治すために遺伝子操作により誕生する、つまり、生まれながらの「姉のドナー」である次女アナを演じているのはアビゲイル・ブレスリン。「幸せのレシピ」では事故で母を亡くし、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる叔母ケイトに引き取られる姪のゾーイ役、古くはシャマラン監督の「サイン」でメル・ギブソン演じる牧師の娘役も。当時から印象的な子役の子。顔をみたら誰でも多分、この子か、とわかるぐらい。本作でもとにかく演技がうまい。子役はすごい。これ、国境ないかもね。でもたちまち大きくなるからね。もうすでに15歳みたいだし。あのダコタ・ファニングも今17歳だって。全く。関係ないけど・・。
この姉妹の間にいる長男のジェシー。ジェック・バウアーの甥役やマイアミのホレイショの息子カイル役で知っている人も多いエヴァン・エリングソン。強くて個性的なだけじゃなく、普通の環境にいない母、姉、妹たちの中で人知れず苦悩する息子役を静かに演じるところは涙。
3人の子供たちの父親を演じるのはジェイソン・パトリック。なんか懐かしいよね、このひと。スリーパーズとかスピード2とか?とにかく何してんのかなぁ、最近・・的に思ってたのでびっくりした。母親の熱意をそのままに何でも言うことを聞いてきた父親が最後は母親に反旗を翻し、子供たち3人を連れ出すところは本当に悪くない。
基本的にはこの家族のドラマで、生まれながらに姉のドナーの妹が、もう勘弁して、と次の移植の「腎臓」提供を拒み、勝訴率9割以上が売りの有名弁護士に両親を訴える。これを縦軸に、家族の軌跡、兄弟姉妹の愛、母子の愛、、という横軸が張り巡らされ、やがて予想通りの展開、、(というか、鑑賞を進めるにつれ大抵の人はいろいろ気づくはず、、)そして結末へ進んでいくという。さすがはニック・カサヴェテス。楽しめます。ちょっと泣けます。
ちなみに、弁護士はアレック・ボールドウィン。判事はジョーン・キューザック。なんか言う必要ないけど、あえて言う。良かった、この2人。
火薬シーンとか無くてもこういう作品は映画館でやっぱり観とくんだったなぁ。
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