天空の蜂

天空の蜂

2015.09.12 TOHOシネマズ日本橋
★★★★☆

悩んだけど、★5つまではやっぱりつけられなかったけど、近いよ。すごく満点に近い。

すごく良かったんだけど、おもしろかったんだけど、★5つの時の、うあー、これ、みんな絶対観て〜!というところまでじゃなかったんだよなぁ。ごめんね。

小説があるからネタバレも何もない気もするけど、ネタバレします、この先。

日本の映画においては相当上位だと思う。ハリウッド映画みたいな冒頭の入り出しは期待感を煽るし、炎の感じとか爆発とか良く出来てたし、身体に力が入ってしまうようなシーンがたくさんあったし。遠目に見た舞台となる原発の建物以外は特に陳腐にも見えないし、出演者のみなさんもすごく良くてみんな頑張ってるし、なんというか、これはいい意味でも良くない意味でもあるけど「優等生」な作品だったと思うの。

私は望み過ぎなんだと思うんだけど、良かったと思えば思うほど、もっとこうなら良かったとか、惜しいなあ、とか思ってしまう。ヘリから落ちた子供を空中でキャッチする映像有った方が良かったとか、ね。

残念なのは、あまりに上手にできている、優等生なせいで「尖り」を感じない。
というのはね、思い出してみると、あのシーンがグッときたよね!って言うのがないということ。強いて言うなら、飛び降りて死んだ息子の着衣の背中の酷いラクガキには胸が詰まるね。

もうひとつ、徹底的に残念だったのは、江口さんの奥さん役がね、もうダメ。不愉快過ぎた。ただでさえ不愉快なキャラなんだけど、あの女優さん、あれで★が5つとれなかったと言っても過言ではない。顔から話し方から芝居から何から何まで私にはムカつく女性だったとしか言いようが無い。名前は忘れました。初めて見た女優さんのような気がする。あのぐらいの役なら、もう少し知れた(私でも判る)女優さんを持ってきてくれてもいいのに、、、とイライラしました。本当にそれだけはもう気分悪っ。

とはいえ、本当に例えば、今日映画観たいんだけど、何を観ようかな?っていう方には、私はおすすめします。日本映画はちょっと・・、という私みたいな人にも、おすすめできます。そういう映画です。
最後にものすごく、本当にものすごく個人的な感想なんですが、東野圭吾という人はすごいの書く人だ、

天空の蜂 新装版

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東野 圭吾

講談社 2015-06-24


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ということと、モックンの役ね、あれ、私、渡部篤郎さんが良かったなぁ。観ながら脳内変換してました。絶対合ってると思うけどなぁ。

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