★★★★
2017.2.23/TSUTAYA DISCUS
オデッセイ [DVD] ![]()
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2016-11-25
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不思議なんですよね。絶対助かるでしょ、絶対。そりゃそうでしょ。でなきゃ創らないよ。って思いながら観ているのにドキドキする。
本当に生還できる?彼は生還できる?できないとか、ないよね?それはないわよね?アメリカはそんな映画つくらないわよね?・・・って思っている。そう思いながら観ている。こんな映画が私は好きだ。
火星にひとりで取り残される、とか想像しただけでも気分が悪くなりません?
私だったら、それに気づいた瞬間に諦めてるわw
何度も何度も、絶望させられるけど、生きることを諦めない。アメリカ映画にはそういう心情がものすごく前に出てくる作品がつくづく多いなぁと思うのだけれど、やっぱりそういうところがいいなぁと思う。私にはそういう強さや真っ直ぐさがないので、観ていてひたすら頭が下がるというか、心にささるわ。それになんだかいつもユーモアがあるしね。こんな絶望の淵にあっても、ジョークですか?っていう。そこが好きだけど。
それでも、映画が最終局面に向かう中で、明日ココを出て、救出作戦のポイントへ向かうぞ、っていう時、シャワーを浴びて出てくるマット・デイモンが、最初にココに入り込んで怪我の手当てをするために脱いだ時と比べて、ガリガリに痩せているということに気づいた時、火星でたったひとり取り残されて、それでも生きることを諦めずにやるべきことをたったひとりで粛々とやるってことがいかに過酷なことかってまざまざと思い知らされた。
当たり前なんだが、その「痩せたな」っていうのは描写としては何もないけど、そりゃあ見ればわかるから当たり前だけど、さりげなくそういう演出、なんかすごいって思ったわー。
地球では火星で生きてる彼を救うために、ものすごいお金をかけて救出作戦をするんだけど、本当すごい。金額こそ表現されないし、人命には変えられないと思うけど、その辺も想像しただけで気持ち悪くなる。
そういうわけで、絶対ありえないけど、こういうシュールさこそが、映画の醍醐味だと私は思う。
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