★★★★
2017.2.25/TSUTAYA DISCUS
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2016-08-24
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自分でもなんだかなぁ、な感じなんだけど、アメリカの映画を観ると評価が上がる、という。別にだからといって、日本の作品を厳しくしているわけではなく、研ぎ澄まされた作り手たちの何かを感じないのだから仕方が無い。
アレハンドロ・ゴンサーレス・イニャリトゥの作品というのは、ゆっくりと流れる時間にやたらと厚みがある、とでもいうように話が流れていく。退屈の直前で興奮に引き戻されるというのか、その繰り返しで物語が出来ている。絶えず絶望があって、そこから這いあがってまた絶望して、みたいな。例えばバベルしかり、21グラムしかり、アモーレス・ペロスしかり。独特の『間』があってそれがなんか、しんどくて、もうダメッって思ってしまうそんな『間』があるんだけど、本作品は寒い寒い寒い・・ただ寒いという森の中描写が『間』になっているのであまり気になりませんでした。
この作品はおもしろい。いつもそうなんだけど、重くて暗いロードムービーみたいな雰囲気。バベルもそういう雰囲気なくはないけど、本作は全くそんな感じで、ものすごくワイルドな極寒の雪の自然を歩いて歩いて、いろんなことに遭遇しながら、ラストに向かっていく。
見てていろいろ痛いけど、自分のすべてだった息子を目の前で殺され瀕死の男は、その後、死ななくなって見事に息子に無念を晴らすわけですが、この監督の映画の中ではアモーレス・ペロスの次に良かったかなぁ。
時間があったらぜひ観てみてください。
あ、ディカプリオは言うまでもなく、すばらしい。
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