★★★
2018.1.20/WOWOW録画
怒り DVD 通常版 ![]()
東宝 2017-04-12
by G-Tools
とりたててここがどうとか、まあ感想を述べなくても、この作品は観る人によって本当に賛否両論というか、そんな作品なのかなぁ、と思いまして、何でもそうと言えばそうなんだけど、最終的に私はそれほど良作とも思いませんでした。たくさんの演技派・・うーん、演技の上手な役者さんが出ています。それは豪華です。特に森山未来はすごい。でも、大きな残念もありました。私には。ちょいちょいネタばれします。
八王子で夫婦の猟奇殺人がおきて、その現場には血で書かれた「怒」の文字が残されている。犯人は特定されているけど、逃亡していてつかまってはおらず指名手配され、テレビでも公開捜査番組とかやっている。そんな時に、ある海辺の町の親子のところに、また東京に住むゲイの青年のところに、そして沖縄の無人島に、それぞれ見知らぬ男が現れ、まあいろいろなことがあるわけですが、それぞれの場所で、親子が、青年が、見知らぬ男を八王子の犯人ではないか?と疑い始め、でまあ、そんな感じ。
思ってたのと違う話だったわ。犯人は出てこなくて、疑心暗鬼だけがテーマなのかと思っていたんだけど、てか、それが良かったんだけど、ぶっちゃけそうじゃないです。しかも、犯人が誰とかどうでもいいのかと思ったら、そうじゃなくて、あの人で、あんなことになってしまって、怒りの意味はわかるんだけど、でもなんかすっきりしない展開で、ちょっとそれが残念。
それと、沖縄パートで広瀬すず演じるいずみちゃんが米兵二人に乱暴を受けるんですが、本当にイヤです。ショックです。米兵ってみんなこんな獣なんですか?っていう描写がショッキングで乱暴シーンももちろんイヤだけど、それにも増して、沖縄にいる米兵は日本人の女の子を見たら絶対に乱暴する、って感じてしまう描写です。それが2つめの残念。
ただね、最後のほうで、高畑充希ちゃんが妻夫木さんに言うんですね、
『大切なものは増えるんじゃなくて減っていく』
それは本当にその通りだと思いまして、そのおかげで、東京のゲイの青年のパートについてはいくつかの残念はありましたが、それを打ち消してくれました。
