★★★★
2018.9.28/WOWOW録画
http://www.youtube.com/watch?v=y_fyoRAaqzU
なんかその気にならなくて、今まで観てなかったんだけど、上田竜也 くんが出てると聞いたら仕方がないじゃないか、ってことで外付けHDを探したら見つかったので、夜中にも関わらず見始めた。
戦争を題材にした作品は好きだからいろいろ観ているけど、どちらかと言うと海外の作品が多い。でも本作品は最近(ここ10年~5年以内)の作品だからか爆破シーンなどの再現がなかなかうまく出来ているなぁ、、というのが最初の感想(そこか?)。
内容としてはなんだろうね、ヒューマンドラマなんだけど、戦争の重さというか、傷みというのか、そういうのはあまり前に出てない。これも最近(戦後60年以上経過)のせいなのかもしれないですが。
この25年ぐらいまえに創られたリドリー・スコット監督のブラック・レイン。戦争映画ではもちろんないですし日本の作品でもないですが、あの作品で若山富三郎さん演じるやくざの親分・菅井さんが、刑事のニック(マイケル・ダグラス)に、かなり演技として巧すぎる(合っている)発音の英語(例えば、Threeをトゥリーと発音する的な)で、黒い雨の話をするシーンがあるのだけど、初めて観たときその印象が本当に強くて、ほんの少しのセリフなんだけど、そこから戦時中に生きた人の戦争に対する思いが、今に反映されていることをまざまざと印象付けられたんですよ、若かった私が。
で、あれと比べるのおかしいんですけど、本作「永遠の0」は非常にやわらかい。愛とか感動に転ばせてある、という感じでしょうか?あ、それが悪いなんて思ってません。良かったです。
ただね、ただもうなんか、往生際の悪い大人としては、あんなに生きて帰ると言った人が、ああいう思いやこういう思いはあったと思うけど、なんで死にに行った??っていうところの心の起源がいまひとつ表現できてないと思う。宮部という一流のゼロ戦乗りででも家族の元に生きて帰ることを一番としていた男がなぜ?
とまあ、これも私のキライな「解釈はあなたにお任せします」みたいなことなら残念。
お約束の出演者陣への感想ですが、三浦春馬くんはいまひとつだったかなぁ。まああの役は適度に演技の出来る子なら誰でもイイっちゃあイイんだけど。田中泯さん無双。その青年時代が新井はない。夏八木さんの青年時代が染谷のほうがマシはマシだったけど、やっぱりない。橋爪さんの青年時代の浜田はキライなんだけど好演したと思う。そして岡田准一さん、あいかわらずイケメン。さて前出の上田くん、気づかないだろうなー、ファンじゃないと、っていうぐらいの役でしたけど、私は満足!