★★★/2021.7.22/TOHOシネマズ日本橋
今回、ネタバレ、派手にします。ご注意ください。
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トレーラー観て、ちょっと気になったので、というか猟奇的な事件の解決モノが好きらしい自分にはほとほと愛想がつきそうになるんだけど、好きなものは仕方がない。それだけに、なかなか満足できる作品には出会えない。もちろん「羊たちの沈黙」のような作品ばかりを求めてはいませんけど、日本にはないよねー。いろいろお友達もお誘いしてみたんだけど、怖そうだからイヤ、と全員に断られて、ひとりで観に行ってしまいましたが、まあ、やはり普通。
期待してなかったので、それほど失望感はないんだけど、究極言いますね、終盤に向かってグダグダしてきます。最後はでたらめ。深みがまるでない。別に深みまで求めてないけど、求めてないのにあったりすると盛大に喜ぶってもんでしょ?★の数が増えるってもんでしょ?
登場人物の詰めが甘い。フカセくん演じる殺人鬼「モロズミ」の生い立ちに関する排他的コミュニティの設定はなかなかイイのに、四人家族に対する執着心の根幹の描かれ方がお粗末。というか、描かれてない。私にとってはそれは物語に置いてとても重要なところだったのになんとも悲しい。
それでね、別に好きじゃないんだけど、小栗旬くんのだんだん、だんだん死亡フラグを纏っていく様はねー、これは見事だったと思う。もちろん死ぬ。あ、こいつ死ぬんだな、って誰でもわかると思う。だがそこがいい。
全体としての深みのなさはもしかしたら配役のせいかもしれませんが、設定はおもしろいところもあるし、今作では小栗さんの一人勝ち。ちょっと残念。
あ、そうそう、忘れていました。怖い映画ではないです。小栗さんが殺される場面はちょっと痛いけど。まあ、その程度です。