機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

★★★★/2022.06.07/TOHOシネマズ上野

とにかく不思議な気持ちで、ぼーっとしました。

私が初めてガンダムを観たのはめちゃくちゃ子供時代の1979年でしたが、いやいやいやいや、40年以上経過して、同じ顔した同じキャラが、めちゃくちゃ美しい絵に描き直されて、昔と同じように動くのだから、それを大きなスクリーンで観た時の最初の気持ちは、もう、「不思議」という言葉でしか表せない。それ以外の何ものでもない。

テレビ放送の15話ぐらいのところに差し込まれた、本編とあまり(ほとんど)関係しないエピソードがあって、それを肉付けして2時間の映画にしてしまうんだからすごいよね。当然ククルス・ドアンという人はこのお話にしか登場しないわけだけど、しかしそのドアンという人の、ジオン軍での経歴や人間関係までもうっすらと描き、そこにちゃんと関連するキャラクターをたくさん出してくる。まあ、二次創作でも結構こういうの上手な人いるけど、本家がそれやってくると、なんだかなぁ、と。オリジンって作品は、タイトルこそ「起源・根源」だけど、私のような富野ガンダムが好きなファンからすると、あまり二次創作と変わらないのですよ。ある意味。

そして本作は、キャラクターがオリジンベースになっているようなので、富野ガンダムとは少し違うため、その辺は気をつけて解釈していかないといけない。全員すこしずつ私の知っているキャラクターと違っている。あと、声だ。当たり前ですが、当時の声優さんはすでに現役ではなく、またお亡くなりになっているので、ほとんど変わっていて、ふたりだけ昔のままなので、逆にそれが違和感になってしまうのね、不思議。やっぱりサザエさんとかドラえもんのように、変わるなら全員変わった方がいいのではないか、とも思ってしまいました。

ハサウェイの次の作品を、全員声違いで観たいと思ってしまうので私だけなのでしょうか?

それにしても、妄想を形にできて、それでお金を儲けられる人ってうらやましいわ。いい意味で。

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