★★★★★/2022.07.09/TOHOシネマズ上野
10年以上前にTBS系で放送していた「タンブリング」というドラマ。それを観てからというもの男子新体操、特に団体には妙に思い入れがあって、その上でなお、このアニメ作品「映画 バクテン!!」はドラマ「タンブリング」とは何の関係もないけど、私が愛して止まない
「男子高校生がスポーツを頑張る!」
という非常にザクッとではあるが重要なフレームにバシっとはまった素晴らしい作品。ちなみに前出のドラマの方にはそれに「ヤンキー」という非常に重要なファクターも加わり、さらに素晴らしい。
男子新体操は女子のそれとは違って、非常にアクロバティックな動作を含んだ体操演技を13メートル四方のマット上で行う競技。驚くべきは発祥が日本。もちろん現在ではプロもいないしオリンピック種目にもないです(詳しくはウィキってたもれ)。YouTubeの動画を見てもらってもいい。タンブリングの美しさ、柔軟のしなやかさ、きびきびとして乱れることなく揃う倒立、崩れを知らない絶妙なバランス・・・・人の体ってこんなこともできるの??と思ってしまう。それに最もすごいのはメンバー全員の動きのシンクロさ加減。岡山県立井原高校とか本作バクテン!!の監修をしている青森山田高校男子新体操部とか本当に本当に素晴らしいのでぜひYouTubeで見て欲しい。
さて、その本作「映画 バクテン!!」では去年2021年4月からフジテレビ系で放送されていたテレビアニメ「バクテン!!」の続きが描かれます。宮城県の高校生4人が新体操に憧れて部活を作る。でもどんなに頑張っても4人だと団体戦の大会に出場はできるけど、減点されてしまうから4人だと満点でも17点しか取れない。そんな部活に2人の1年生が入部するところからテレビアニメは始まる。
映画はその6人が紆余曲折を経て県大会を突破し、インハイに進む、というところからの物語。ネタバレはしませんけど、感想を言いますよ。もうね、すごい良い作品だよ、マジで。
高校生の新体操に対するまっすぐな思い、仲間との友情、育成者との信頼関係、ライバルとの絆、そんなものがぜーんぶ詰まっていて、マスクがびしょ濡れになって、化粧が落ちまくってしまうほど泣かされたけど、周囲も結構そんな感じ。お話も綺麗にまとまってたし、考えられてたし、競技シーンの作画は涙が出る素晴らしさだし、声優さんの演技も素晴らしい。そして自らも高校時代は新体操の選手だった林ゆうきさんの作る競技音楽がまた素晴らしいしwacciのエンディング主題歌もグッド。そう言えば個人的な話だけど、ドラマ「タンブリング」の最終話での競技音楽も確か林さんだった。もう鳥肌よね。
とにかく想像以上に面白かったし胸打たれたので、気持ちがよくなって、帰りに期日前投票して、滅多にしないひとり飲みまでして帰ってきた。控えめに言っても最の高。おすすめします。